門のある家
2016グッドデザイン賞受賞
「門のある家」
日本の美しい住まいは、昔から、門と庭と建物が見事に調和していました。
ところが、最近は、家を作るのに熱心なあまり、エントランスや庭があとまわしになったと思われる事例を見かけることがあります。
「門のある家」は家と庭と門をつなぐことで、自然とつながり、地域ともつながる、敷地まるごとリビング発想の住まい方をご提案。
ロイヤルハウスのデザイナーと松浦建工所でデザインした「門のある家」はいかがですか?
「門のある家」
触れ合い、くつろぎ、集う。門が暮らしを楽しくする。
「門のある家」は、ロイヤルハウスのデザイナーと松浦建工所とのコラボレーションで生まれた新発想の住まいです。
昔の日本には、社会と敷地の堺に門(長屋門)がありました。近隣とのつながりが希薄となり、住まいの防犯性が求められる現代において、
私たちは 社会や街との接点となる「門」のあり方を再定義。
門を地域コミュニティへのポータルとして、また、パブリックとプライバシーをつなぐ接点としてデザインしました。
単なる出入口としての門ではなく、時には近隣とのコミュニケーション空間となり、時にはプライベートな癒し空間となる「離れ」としても活用。さらに、門と母屋の間の中庭は、「アウトドアリビング」として楽しめます。
「門のある家」は、新しい暮らしの価値を創造します。
〈審査委員の方の公開コメント〉
まちと住宅の境界をいかにデザインするか、それは日本の住宅における長年のテーマである。しかし住宅が商品化されていく中で、境界のデザインは建物の外壁や窓の話として矮小化されてきた。この住宅はそんな風潮に、真正面から挑戦する。
「門」はただの境界線ではなく、領域をもった住まい手の創意工夫の余地を残した「場」としてデザインされている。
これからの住宅のプロトタイプと呼びたいデザインである。